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ゆうちょ銀行(7182)分析

ゆうちょ銀行(7182)分析を行いました。ゆうちょ銀行はかつての郵便局が2007年10月の郵政民有化の政策によって機能分割された事業のひとつを担う会社です。その事業とは郵便貯金、郵便、簡易保険の3つ。それぞれゆうちょ銀行、日本郵便、かんぽ生命となりました。これらの3つを持ち株会社として日本郵政がまとめています。この日本郵政が郵便局の窓口業務を行っています。

ゆうちょ銀行(7182)分析

分析日時: 2018-03-31
執筆: Shizuma Kubo

会社概要

  • 銘柄コード: 7182
  • HP: https://www.jp-bank.japanpost.jp/
  • 業種: 銀行業
  • 代表者名: 池田 憲人
  • 設立年度: 2006年9月1日
  • 時価総額: 6兆4260億円
  • 市場: 東証1部
  • 従業員数(単独): 13,319人
  • 従業員数(連結): -
  • 特色: 預貯金額で国内最大。法人貸出できず運用は国債主体。営業は郵便局に委託。貯金に上限規制
  • 参考: Yahoo!ファイナンス

歴史 

ゆうちょ銀行はかつての郵便局が2007年10月の郵政民有化の政策によって機能分割された事業のひとつを担う会社です。その事業とは郵便貯金郵便簡易保険の3つに分かれます。それぞれゆうちょ銀行、日本郵便、かんぽ生命となりました。これらの3つを持ち株会社として日本郵政がまとめています。この日本郵政が郵便局の窓口業務を行っています。

ちなみに、銀行にお金を預けることを預金といいますが、ゆうちょだけは昔のなごりで貯金です。

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引用: wikipedia 郵政民営化

株式割合

株式保有の割合は以下のようになっています。75%近い数を日本郵政が保有しています。日本郵政の株式については2017年9月に国が一部手放しましたがそれでも50%強は国が握っています。段階的に国からはなしていく見込みです。

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引用: stockclip

業績

後述しますが、ROEは3%台で、他の大手銀行が7~9%あたりなのに対してかなり小さいのは特徴的です。

事業内容

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引用: ゆうちょ銀行 2017年3月期 決算説明会

(1) 資金運用
(2) 資金調達、資産・負債総合管理
(3) 手数料ビジネス

ゆうちょ銀行は郵政民営化法による業務の制限を受けます。郵政民営化時に認められていなかった業務を新たに行うためには内閣総理大臣及び総務大臣の許可を要します(第110条)。郵政民営化当時、融資事業は行われていませんでした。つまり、基本的には融資は出来ないというのが他の銀行と比較する上で大きなポイントになります。

ですので、ゆうちょ銀行の行っている業務は、郵便局のネットワークを使ってお金を集めて(Super Regional)、そのお金を投資によって運用していく(Super Global)といった感じになっています。投資のほうはもう少しちゃんというと国債の運用をベースにしているので単にSuper Globalに投資しているわけではありませんが(後述します)。一言でいうと巨大なお金を使った投資企業と捉えることが出来るでしょう。

なお、銀行業のみの単一セグメントです。

ポートフォリオ

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引用: ゆうちょ銀行 2017年3月期 決算説明会

ベースポートフォリオが国債、サテライトポートフォリオが国際分散投資となっています。年々国債の割合を減らしています。

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引用: ゆうちょ銀行 2017年3月期 決算説明会

ビジネス展開

投資信託やカード決済等に力を入れています。

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引用: ゆうちょ銀行 2017年3月期 決算説明会

このあたりは以下のように郵政民営化後に内閣総理大臣及び総務大臣の認可を受けています。

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引用: ゆうちょ銀行 2017年3月期 決算説明会

競合比較

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引用: 郵政上場、そのスケールと稼ぐ力 | 日本経済新聞

このROEの低さは、ゆうちょ銀行は融資事業が行えないことによる影響です。そのため国債中心の運用でした。今後は前述のように国際投資を増やしていき増収を目指すことになります。

参考文献

2017年3月期 通期 ゆうちょ銀行 有価証券報告書
ゆうちょ銀行 2017年3月期 決算説明会
ゆうちょ銀行 stockclip
世界最大級の投資運用会社のゆうちょ銀行のポートフォリオを振り返る stockclip
ゆうちょ銀行 yahoo! finance
郵政上場、そのスケールと稼ぐ力
私のメインバンク選び。郵便局と銀行の違いとは?

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