AI投資情報プラットフォーム

スタートトゥデイ(3092)分析

スタートトゥデイ(3092)の分析です。自社の拡大に加え、ファッション市場全体の活性化も掲げており、「ZOZOTOWN」の受託ショップ事業を中心に順調に業績を伸ばしています。

1. 会社概要

銘柄コード: 3092
HP: https://www.starttoday.jp/
業種: 小売業
代表者名: 前澤 友作
設立年度: 2000年4月
時価総額: 8788.37億円
市場: 東証1部
従業員数(単独): -
従業員数(連結): 838人
特色: 衣料品ネット通販「ZOZOTOWN」運営。出店ブランドからの受託販売手数料が主な収益源

引用元:YAHOO!ファイナンス

2. 事業内容

スタートトゥデイの展開する事業は以下の2事業がメインです。

  • ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する「ZOZOTOWN事業」
  • アパレルメーカー自社ECを支援する「BtoB事業」

売上高の内、90%程をZOZOTOWNの受託ショップが占めています。

69d8b7a4ce431c25ca25b949cc0edfc8.png
引用元:17/03期 有価証券報告書

商品取扱高は年々順調に成長しており、18/03期は3Q時点で既に17/03期の取扱高に迫る勢いです。

cc9ffe57acf2f48eee3e5722d34dcf96.png
引用元:18/03期 3Q決算説明会資料

2.1 ZOZOTOWN事業

ZOZOTOWN事業には大きく分けて以下の3つの業態が存在します。
このうち、売上高の90%程を占めるのが受託ショップです。

  • 受託ショップ:ZOZOTOWNに各ブランドがテナント形式で出店して運営管理
    • 基本的なマーチャンダイジングはテナントが行い、スタートトゥデイは在庫リスクを負担しない
    • 売上高 = 各ショップの商品取扱高 x 受託手数料率
    • 手数料はブランドによって異なり、外からは見えにくい序列も存在すると言われている
  • 買取ショップ
    • 各ブランドからファッション商材を仕入れて自社在庫を持ちながら販売
    • 売上高 = 各ショップの商品取扱高
  • ZOZOUSED
    • 個人ユーザ等から中古ファッション商材を買い取って自社在庫を持ちながら販売
    • 売上高 = 各ショップの商品取扱高

2.2 BtoB事業

売上全体に占める割合は少ないながらも、アパレルメーカーのECサイト運営の運営を支援するBtoB事業も行っています。

  • ユナイテッドアローズなどのアパレルメーカーが独自に運営するECサイトのシステム開発・デザイン制作・物流請負・メーケティング支援などの必要業務を支援する。(現在受託数7件)
  • 売上高 = 各メーカー商品取扱高 x 受託手数料率

3. 市場分析

アパレル市場の規模や、スタートトゥデイの競合とされる企業の情報を見ていきます。

3.1 市場概要

2016年の国内アパレル総小売市場規模は、前年比98.5%の9兆2,202億円であり、紳士服、婦人服、ベビー・子供服いずれも減少しています。

2016年の国内アパレル総小売市場規模は前年比98.5%の9兆2,202億円であった。品目別では、婦人服・洋品市場が前年比97.8%の5兆7,563億円、紳士服・洋品市場が同99.6%の2兆5,478億円、ベビー・子供服・洋品市場が同99.8%の9,161億円と、いずれの品目においても前年実績を下回る結果となった。
引用元:国内アパレル市場に関する調査を実施(2017年)(矢野経済研究所)

市場が縮小していく中で、通販チャネルのシェアが高まっていく見通しです。

2016年について販売チャネル別に見ると、百貨店は前年比93.5%の1兆9,265億円、量販店は同92.8%の8,584億円、専門店は同100.4%の4兆9,826億円、その他(通販等)は同102.7%の1兆4,527億円であった。引き続き専門店とその他(通販等)チャネルが市場を下支えしているものの、その成長率は鈍化傾向にある。市場が縮小していく中で、シェアを高めていくのはその他(通販)チャネルである。
引用元:国内アパレル市場に関する調査を実施(2017年)(矢野経済研究所)

アパレル総小売市場においては、ネット系通販企業が引き続き好調を維持しています。

その他(通販等)チャネルのなかでも、ネット系通販企業が引き続き好調を維持する一方で、カタログを主媒体としてきた総合系通販企業は軒並み厳しい状況が続いている。また、実店舗を有する事業者ではオムニチャネル化への動きも活発となっている。
引用元:国内アパレル市場に関する調査を実施(2017年)(矢野経済研究所)


経済産業省のデータによると、2016年の BtoC- EC市場規模は、15兆1,358億円(前年比9.9%増)となっています。また、 EC化率(実店舗での販売なども含めた全体の商取引市場における、ネットショップの割合)は、5.43%(前年比 0.68 ポイント増)です。
これを物販系分野の「衣類・服装雑貨等」に絞ってみます。市場規模は1兆5,297億円(前年比10.5%増)です。また、 EC化率は10.93%(前年比1.89ポイント増)です。全体の市場規模と比べても、高い成長率となっています。
この成長を支えている顧客は、主に女性です。市場規模ベースでも、男性の2倍以上と推定されています。年代は、特に20代から30代が中心です。年々拡大するスマートフォン市場に合わせ、ホームページのスマートフォン最適化も進んできていることから、若い顧客層を取り込んでいます。
今では多くのアパレルブランドがネットショップを立ち上げ、様々なサービスを展開しています。顧客は、どこにいても豊富なラインナップから商品を選ぶことができます。以前懸念されていた試着ができない問題も、 アプリでのバーチャル試着機能や返品無料 キャンペーンといったサービスで解消されてきています。
引用元:3C分析、実際どう使えばいい?「ZOZOTOWN」を例に実践方法を解説

3.2 競合分析

3.2.1 ファーストリテイリング(時価総額4兆4635億円)

ユニクロの売上は1.8兆円程度です。
スタートトゥデイの直接競合ではない論じられることもある一方、ZOZOTOWNはプライベートブランドで「超ベーシックアイテム」を展開すると述べており、ベーシックアイテムで成長してきたユニクロと競合関係にならざるを得ないとも言われています。

筆者の見方では、スタートトゥデイの取組はユニクロに対してネガティブというよりは、むしろポジティブに働く可能性があると見ている。より具体的に言うと、間接的にユニクロの国内シェア拡大に繋がるかもしれないということだ。
...
消費者の目線で説明すると、ヒートテックなど人から見えにくいアイテムは良いが、ウルトラライトダウンのように分り易いアウターを着ると、街中ですぐ人とかぶってしまうという状況にある。このように単一ブランドで大きくシェアを獲ることはアパレル業界では元来難しいのだ。
しかしながら、スタートトゥデイ、ZOZOによるマスカスタマイゼーションの浸透はゲームのルールを変える可能性がある。
なぜならまず、マスカスタマイゼーションによってサイズやデザインが自由に変えられるようになると、他人との被りが目立ちにくくなる。さらには、ブランドの選択ではなくカスタマイズの仕方が人との差別化ポイントとなるため、そもそもブランドの被りをあまり気にしなくなると考えられるからだ。その結果、上述したグローバルSPAが獲りうるシェアの上限値が上昇する可能性がある。
ユニクロも現在パターンオーダーシャツを取り扱っており、今後アイテム領域を広げてマスカスタマイゼーションに進出してくる可能性が高い。そうなると、ジーンズやカジュアルシャツのようなアイテムにおいてもカスタマイズがブームとなり、スタートトゥデイとユニクロ双方が国内マスボリューム市場においてシェアを伸ばすというシナリオも十分にありうる。
...
この市場へのスタートトゥデイの進出は、ユニクロではなく、消費者にとっての価値が曖昧なプレーヤーに対して大きな脅威となるだろう。そして、そういったプレーヤーは市場にはまだ沢山存在するのだ。
引用元:ユニクロvsゾゾの見方は正しいか? 「真のゾゾエフェクト」を読む (Forbes)


ユニクロは「素材」の機能性を重視した商品展開を続けた。
...
要するに、ベーシックアイテム市場において、最も重要なキーとなってきたのはハイスペックな「素材」だったのだ。
ところが、である。ZOZOスーツとともに、ZOZOが挑むベーシックウェアの機能性は、正確な「サイズ」でつくられたオーダーメイドによる「究極のフィット感」だ。これは「素材」でベーシック帝国をつくりあげてきたユニクロに対する、明らかな挑戦状だろう。
「素材」から「サイズ」へのゲームチェンジを仕掛けるZOZOに対して、ユニクロはどう動くのか? ベーシックアイテム市場をめぐる両者の直接対決が始まろうとしているのだ。
ユニクロも手をこまねいているわけではない。2015年からセミオーダー感覚で選べるシャツなどを発売し、従来のS・M・Lといった基本的なサイズ展開に、さらに裄丈や首回りなどに細かいサイズを設けて展開している。
引用元:ユニクロに「仁義なき戦い」を仕掛けたZOZOの勝算

3.2.2 メルカリ

スタートトゥデイは2015年12月に「ZOZOフリマ(ゾゾフリマ)」を開始しましたが、2017年6月にはサービスの終了が発表されました。
期待をかけられていたCtoCのフリマ事業ですが、メルカリの一強体制を崩せなかったようです。

スタートトゥデイは通販サイトで培った知名度を生かして15年にフリマ事業に参入。だが、15年度に35億円を目指した年間取扱額は、わずか1億1000万円だった。状況を打破しようと、16年3月には売買が成立した場合に出品者が支払う10%の手数料をゼロにするキャンペーンを実施したが、16年度第3四半期時点でも取扱額は6億6000万円にとどまっている。
同社はサービス終了の理由について「取扱額など当社の想定にいたらなかったため」と説明。今後は主力の衣料品通販サイト事業や、今年度に発表予定のプライベートブランド(PB=自主企画)商品の開発などに経営資源を集中する。
引用元:フリマ撤退「ゾゾタウン」の誤算 メルカリ一強崩れず (日本経済新聞)

フリマサービスに関しては、アパレル業界全体に脅威とみなされる一方、二次流通によりアパレル消費が加速する、という見方もあり、フリマサービスがアパレル市場に与える影響が今後も注目されます。

3.2.3 Amazon(時価総額78兆円)

日本ではあまりアパレルの印象がないAmazonですが、米国では既にアパレルECでトップシェアを獲得しています。
日本でも展示会を開催したり撮影用のスタジオを解説するなど、ファッション事業を強化する見込みです。

外資ではアマゾンが日本市場での拡大に力を入れている。ファッション事業部門長のジェームズ・ピーターズ氏によれば「ファッション事業は急速に成長している部門の一つ」。10月には埼玉県に続いて2カ所目、西日本エリア初となるファッション特化型の物流拠点を大阪に開設する。
引用元:競合ECは生き残れるか (東洋経済)


あらゆる産業をのみ込むアマゾン・エフェクトが日本のファッション業界を揺るがしている。嗜好性が高い洋服はネット通販に適さないとみられてきたが今春都内にアマゾンが開く撮影スタジオは日本を開拓する意思表示と受け止められた。
...
書籍から食品まで低価格でそろうのがむしろデメリット。トレンドや世界観を大切にするファッション産業ではブランドイメージの毀損につながりかねないとみる。
...
アマゾンジャパン(東京・目黒)は2017年秋に衣服などに特化した物流拠点を大阪府に開設した。埼玉県に続く2カ所目で、全国に大量の衣料品を発送する体制を整えた。AOKIホールディングスやコナカといった紳士服大手と専用ページを開設するなど商品点数も着々と増やしている。
...
それでもアマゾンになびかないブランドは日本最大のファッション通販サイト、スタートトゥデイのゾゾタウンに頼る。アマゾンジャパンの手数料が成約の1割台なのに対し、ゾゾは撮影などのサービスも含むものの3割超。高くても消費者の個性と好みに応えたいメーカーやセレクトショップを吸い寄せる。TOKYO BASEはネット通販の9割近くをゾゾ経由で売る。
ゾゾの魅力は男女のモデルを使った豊富な写真だけではないようだ。芸能人らが着こなしをコーディネートするコーナーでは、推奨された組み合わせをウェブ上でまとめて注文できる。ファッションリーダーが集まるサイトという印象づけに成功した。
若年層には正確なサイズが分かるとの評価が高い。ブランドによって同じ「M」でも大きさが異なる不便さに着目し、実寸による独自サイズを表示し直した。ブランドごとにある「Mだが大きめ」というような曖昧さを排除した。
引用元:アマゾン、アパレルの陣 ゾゾやユニクロと攻防 (日本経済新聞)

3.2.4 locondo(時価総額125億円)

靴やファッションの通販を行っており、会員数は98万人、商品取扱高は80億円、営業利益は1.9億円です。
売上の6~7割が靴であり、ZOZOTOWN同様、売上のほとんどが受託ショップです。
2016年に楽天と資本業務提携をしています。

「2番手には2番手なりの戦略がある」。ロコンドの田中裕輔社長はそう言い切る。ゾゾタウンが洋服中心なのに対し、同社は靴をメインに据えたEC事業者だ。欧米各国で靴市場のEC化率は3割前後なのに対し、日本はまだ10%程度。と今度は日本市場の拡大余地は大きいと見込んでいる。
引用元:競合ECは生き残れるか (東洋経済)


わたしがZOZOをすごくリスペクトしているのは、(ファッションコーディネートアプリの)WEARしかり、ZOZOフリマしかり、(古着を扱う)ZOZOUSEDしかり、BtoCに対するサービス展開の設計です。一方BtoBに関しては、われわれの方に潮目があるのかなと思っています。
...
もうひとつの違いは、顧客層です。
ロコンドのメインのお客さんは35歳から44歳の女性です。おそらく、ZOZOに比べると、10歳くらい年齢層が高いのではないかと思います。
われわれのお客さんは、忙しくて、店舗にもほぼ全く行けないお客さんです。時間や場所などのいろんな制約があると思うのですが、要は返品無料なので、注文して夜に試着して、気に入らなければ返すことができます。
つまり、ZOZOとはセグメントが結構違っているのが大きい。
...
靴という商品の特殊性をシンプルに言うと、一番難しいのは在庫です。サイズのバリエーション、カラーのバリエーションが多いことに加え、体積が大きい。そうすると店舗に置ける在庫には限界があります。いわば、「在庫との戦い」が靴業界なのです。
引用元:【ロコンド田中】アマゾン、ZOZOに勝てるのか (NEWS PICKS)

3.2.5 百貨店

ZOZOTOWNやメルカリなどによるアパレルの低価格化やEC拡大の影響で最も大きな影響を受けているのが百貨店とされています。
百貨店の売上は最盛期に比べて大きく低迷しており、今後も苦しい状況が続きそうです。

低価格化の流れやEC拡大の影響をもろに受けているのが百貨店だ。百貨店の衣料品売り上げは10年前に比べて3割以上減少した。最盛期に売り上げの4割を占めた衣料品の低迷は百貨店不振に直結する。スタートトゥデイの栁澤孝旨副社長兼CFO(最高財務責任者)も「強いて言えば、ライバルは百貨店」と明言している。
引用元:メルカリ&ZOZOTOWN 流通新大陸の覇者 (東洋経済)

33f94bbd450ded74f3a8430d634810d1.png

引用元:メルカリ&ZOZOTOWN 流通新大陸の覇者 (東洋経済)

4. 財務分析

4.1 業績概要

個人消費の停滞はあるものの、百貨店及びブランドのオムニチャンネル戦略CtoCサービスやソーシャルコマース等ECの裾野の拡大に伴う堅実な成長をしています。
多様化するユーザのニーズに対応すべく新規出店を進めているほか、ブランドクーポン等のプロモーションの効率的実施も行っています。

4.2 通期の業績推移

売上高・営業利益率ともに順調な成長を遂げており、非常に高い営業利益率を実現しています。
在庫リスクは出店ブランドが負担し、ZOZOTOWNには商品が売れるたびに受託販売手数料が入るという受託型の業態によって、このような高利益なビジネスモデルが成立しています。

2007年3月期の売上高は60億6800万円だったが、2017年3月期には763億9300万円にまで成長した。営業利益率は2007年3月期の13.56%から、2015年3月期には36.63%にまで増大。2017年3月期の総資産は557億2000万円、自己資本比率は53.6%、営業キャッシュフローは182億9400万円、投資キャッシュフローは-27億2500万円となっている。
引用元:Stockclip

bb253545c08d44aecc9b315830f96c3d.png

引用元:Stockclip

最大のポイントは「受託型」というビジネスモデルだ。ゾゾタウンに出店しているブランドは、ほとんどがテナント形式になっている。その際、出店テナントはゾゾタウンの倉庫に商品を預ける。お客から注文が入れば、ゾゾタウンの倉庫から商品が配送される仕組みだ。
この仕組みでは、商品はゾゾタウンの倉庫にあるのだが、「在庫リスク」を抱えるのは出店テナント側になる。ゾゾタウンは商品を仕入れているわけではないので、たとえ商品が売れ残っても損失が出るわけではない。もちろん商品が売れれば、代金は出店側に入るが、そのかわりゾゾタウンは商品が売れるたびに「受託販売手数料」をとる。これが同社の売上高として計上されている。
ゾゾタウンがファッション商材を自ら仕入れ、それを自社在庫として持ちながら販売するという買取型ショップはごくわずか。17年3月期でいえば、受託型は947店に対して、買取型は7店である。
引用元:時価1兆円突破「ゾゾ」だけが儲かる事情

売上原価率は9%程度と、アパレル業界としては非常に低い値です。

66b417f9d8a1cb413627c25f6c8c730a.png
引用元:17/03期 決算短信

4.3 2018/3Qの業績ハイライト(2018/01/31)

18/03期 3Q決算説明会資料を元に、2018/03期 3Qの業績ハイライトを見ていきます。

2018/03期 3Qにおいては順調に取扱高などが上昇していることに加え、採寸用ボディスーツ「ZOZOSUIT」やプライベートブランド「ZOZO」の発表などのイベントがありました。

1d35bcb8465fbd7f34b65cd270496444.png
引用元:18/03期 3Q決算説明会資料


アクティブ会員数の増加を中心とした順調な購入者数の増加が見て取れます。

dcf731050d44b3295b54290040aef810.png
引用元:18/03期 3Q決算説明会資料


出店ショップ数も順調に増加しています。近年では買取ショップの数も減り、ほぼ受託ショップ一色という様相です。

0da7d58b9a714830cbea6a4c6cb295c6.png
引用元:18/03期 3Q決算説明会資料


アクティブ会員には30代の女性が多いようです。
また、地域別に見ると関東や近畿・東海など、人口も多くトレンドに敏感と考えられる地域での売上が大きいようです。

299ec0eedea7302aaabdd20d0923ee6e.png
引用元:18/03期 3Q決算説明会資料


新規のアクティブ会員の年間購入点数は増加しているものの、合計の購入金額は頭打ちとなっています。

04fdf3ec41f5aa22cbd83fa2818c51ed.png
引用元:18/03期 3Q決算説明会資料


一方、既存アクティブ会員(登録から1年以上経過)の購入金額は順調に成長してきたようですが、18/03期3Qでは始めて減少に転じています。

d5807a4639e267f33ee7fe275fce1cf0.png
引用元:18/03期 3Q決算説明会資料


出荷件数も順調に延びていますが、最盛期に比べると成長率はやや鈍化しているようです。しかし、40%前後と依然として高い成長率を維持しています。

5761de5f6e7717386161da4f0327fbf1.png
引用元:18/03期 3Q決算説明会資料


デバイス別ではスマートフォン経由での注文の比率が年々上昇しています。

b2e9c606bf8359926924999587fe881a.png
引用元:18/03期 3Q決算説明会資料

4.4 株式の保有

代表の前澤友作氏が37.67%を保有しています。

2b18b18bb1aaed784eb13ff6cac79d6d.png
引用元:Stockclip

5. 事業戦略

5.1 戦略

ZOZOTOWNの持続的成長に向けては「購入者層の拡大」と「ファッション消費におけるZOZOTOWN利用率上昇」を重要なファクターとしています。

ファッション市場全体の活性化を狙ったファッションメディア「WEAR」は平成29年3月末で900万ダウンロードを達成しており、引き続きユーザ数の拡大とコンテンツの拡充を目指しているようです。

また、プライベートブランドを展開することを宣言しており、新たなビジネス展開が予想されます。

「展開するアイテムは超ベーシックアイテムです。誰もが1枚や2枚、1本や2本は持っているだろう、あんなアイテムやこんなアイテムをやっていく。
(中略)ZOZOTOWNには6000ブランドあり、たくさんの取引をさせていただいています。そういったブランドとは極力、競合しないようにしたいと思っています」
引用元:ユニクロに「仁義なき戦い」を仕掛けたZOZOの勝算

中長期的には、数値目標として年間商品取扱高5000億円(年間で1000万人x5万円)を掲げているほか、衣料品・アクセサリー市場15兆円に対するアパレルEC1.4兆円(2016年)という低いEC化率自体を上げること、消費者・ブランド双方にとってより利便性の高いファッションECのインフラ及びファッションに特化したインターネットメディアを構築することなども掲げられています。

0c21eeda251d313007e65b577ddc8624.png

d914e20646c70972172ed7dba453a2c1.png

引用元:18/03期 3Q決算説明会資料

5.2 課題

EC化率を高めるには、実店舗とECサイトが互いの強みを活かしてファッション業界全体を拡大させる必要があるとの考えから、ファッションやオシャレに関心を持つ人を増やすための啓蒙活動を重視しており、「WEAR」はこの考えを実現させるためのツールという立ち位置です。

また、取扱いアイテムの拡充及び安定的な商材の確保に向け、以下の事項を掲げています。

  • 機会損失の発生、潜在需要に対する適正な在庫確保に向けた連携強化
  • ファッションEC事業者としての絶対的地位を確固たるものにするために、多様な趣向に対応できるようアイテム拡充

フルフィルメント及びECシステム機能の強化への取り組みとしては以下が挙げられます。

  • 物流キャパシティの拡大、業務効率化の促進
  • (2019秋に物流センターのZOZOBASEを拡大する)

関連記事

こちらの記事もおすすめ

Medium %e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88 2018 08 22 15.39.28

【メタップス(6172)】海外の売上比率が6割超え!ファイナンス事業が好調のメタップスの事業

メタップス(6172)の分析を行いました。代表取締役の佐藤さんは、「お金2.0」の著者としても有名であり、ブロックチェーン技術やトークンエコノミーにおいて第一線をいく人であります。実際にタイムバンクなど革新的な概念のサービスを展開しており、

Medium %e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88 2018 08 14 17.37.55

【セレス(3696)】Coin Checkの売却益などで営業利益は前年同期比+244%!セレスの決算まとめ

セレスはモバイルポイントサービスの提供を行なっている企業です。2018年2Q決算がコインチェックの売却益などで大幅増益をとげており、その内容をまとめてみました。仮想通貨事業への投資も積極的に行なっており、これまでの事業とのシナジーから今後も

Medium %e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88 2018 08 10 11.52.49

【インフォテリア(3853)】買収コストで減益も、当期利益は通期計画の60%の進捗!インフォテリアの事業戦略

インフォテリア(3853)の分析です。データ連携用ソフトウェア「ASTERIA」などを中心に企業向けのミドルウェアを提供しています。2015年からテックビューロと事業提携をしており、ブロックチェーン技術の実証実験やコンサルティングサービスを

Medium %e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88 2018 08 07 15.20.26

【楽天(4755)】下落がつづく株価、楽天の2018年度2Q決算でしめされた逆転の可能性とは

楽天が8月6日に発表した、2018年度第2四半期の決算内容をすこし分析してみました。 下落が続いていた株価をたてなおすには、携帯事業の先行き、投資・金融事業の継続成長、EC(物流・決済)での新たな打ち手が鍵になりそうです。