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【セレス(3696)】Coin Checkの売却益などで営業利益は前年同期比+244%!セレスの決算まとめ

セレスはモバイルポイントサービスの提供を行なっている企業です。2018年2Q決算がコインチェックの売却益などで大幅増益をとげており、その内容をまとめてみました。仮想通貨事業への投資も積極的に行なっており、これまでの事業とのシナジーから今後も安定的に成長することが期待されます。

セレスの2018年12月期の2Q決算が発表されました。
セレスは現金や電子マネーなどに交換できるポイントサービスを運営している老舗企業です。下図は関連キーワードを抽出してみたものですが、「仮想通貨」がひときわ目立っているのは、ポイントが仮想通貨やブロックチェーン技術と親和性が高いとして、関連事業への展開や投資を積極的に行っているからのようです。

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1. 会社概要

ざっくり会社の概要を確認してみます。

銘柄コード: 3696
HP: https://ceres-inc.jp
業種: 情報・通信
代表者名: 都木 聡
設立年度: 2005年1月28日
時価総額: 18,384百万円
市場: 東証1部
従業員数(単独): 89人
従業員数(連結): -人
特色: 「モッピー」「モバトク」などスマホ向けポイントサイトを運営。求人メディアも。広告収入が柱

参考: yahoo finance: 3696

2. 売上営業利益率が2%→23%に急改善!好調な決算内容

直近の決算内容をみてみると、4月から6月期の売上は前年同期比+114%の43.5億円、営業利益は同+244%の6.5億と急激に拡大をしています。営業利益率は前年の2.0%から23.1%に急改善していますね。この要因をすこし掘り下げます。

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引用元:セレス 決算資料

ここにも大きく記載されていますが、2Qの好調のほとんどの要因はコインチェックの売却益です。営業利益で約4.5億円が「フィナンシャル」として計上されていますね。

また、求人情報や投資不動産情報サイトなどコンテンツビジネス領域の広告費に大きく投資をおこなっており、既存事業も順調に立ち上がり約2.6億円の増益となっていますね。

また6月には新たにO2O支援の株式会社ゆめみに出資をし子会社化しており、3Qからは連結決算で18億もの売上が計上されてきます。

3. 仮想通貨事業にも進出!セレスの事業内容

事業内容も見ていきます。
セレスは業界に先駆けてモバイルポイントサービスの提供を開始した企業で、近年は子会社を作って仮想通貨関連事業にも投資を進めています。

ポイントメディアのマネタイズは広告主と会員をつなぐことです。セレスが広告を掲載し、会員はその広告に対してアクションを行います。セレスは広告主に対しては広告効果を価値として提供し、会員に対しては広告へのアクションに対してポイントを付与するという構造です。

さらにそのポイントは現金やギフト券、電子マネーなどに変換することができます。

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引用元:セレス 決算資料

3.1 セグメント

セレスの事業は大きく以下の2つです。

・モバイルサービス事業
・フィナンシャルサービス事業

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引用元:セレス 決算資料

3.1.1 モバイルサービス事業

セレスはモバイルサービス事業としてモッピーを始めとして、モバトクやお財布.com、モッピーバイトなどを行なっています。

  • モッピー
    ネットで節約・副業ができるサービスとして売り出しているセレスの主要事業

  • モバトク
    「スキマ時間でお金を稼ぐ」を売りとしたポイント還元率の高いサービス

  • お財布.com
    女性に人気のポイントサイト

  • モッピーバイト
    採用課金型のアルバイト求人サイト

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0add55c9b4a25e22b6a075398157c30a.png

引用元:セレスHP

会員数の変化
ポイントサービスの会員数は年々増加しており、29年度末には344万人を突破していますね。

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引用元:セレス 有価証券報告書

3.1.2 フィナンシャルサービス事業

スマートフォン決済事業、仮想通貨事業、投資育成事業などをはじめ、収益をあげています。子会社のマーキュリーなどではマイニング事業などを行なっています。

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引用元:PR TIMES

出資や事業提携においても以下の通り積極的に進めており、順調に収益をあげています。

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引用元:セレス 決算資料

そのほか、東大生の運営する仮想通貨管理サービスで知られるLOGICAに出資を行うなど、仮想通貨分野の発展への投資が積極的です。

4.今後の事業戦略

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既存事業であるポイントメディア、コンテンツメディア事業の成長以外に、仮想通貨交換業の申請(改善案)やゆめみの子会社化を経て、第3の軸としてO2O事業というキーワードをあげています。O2OはOnline to Offlineの略で、

ネット上(オンライン)から、ネット外の実地(オフライン)での行動へと促す施策のことや、オンラインでの情報接触行動をもってオフラインでの購買行動に影響を与えるような施策
引用元:O2Oとは

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引用元:セレス 決算資料

ポイントを活かしたオンラインからの送客と、小売・飲食チェーンに対するオムニチャネル支援を通してO2O戦略を推進していくという事のようですね。また、さらにポイントや仮想通貨による非現金決済の領域にも積極的にはりこみ、広義の意味でのトークンエコノミーの発展に寄与していくという狙いのようです。

まとめ

2017年後半に差し掛かってから本格的に仮想通貨事業への事業展開・投資をおこなっているセレスですが、コインチェックの一件によって大きな売却益を得た一方で、仮想通貨交換業の審査基準が厳格された事によって、思ったよりも長く子会社事業の尾を引いている面もあるようです。

いずれにせよ第三の主事業となりうるO2O戦略が、今後どこまで売上のアップサイドを見込めるかが非常に重要になってきそうです。

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