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【メタップス(6172)】海外の売上比率が6割超え!ファイナンス事業が好調のメタップスの事業

メタップス(6172)の分析を行いました。代表取締役の佐藤さんは、「お金2.0」の著者としても有名であり、ブロックチェーン技術やトークンエコノミーにおいて第一線をいく人であります。実際にタイムバンクなど革新的な概念のサービスを展開しており、非常に興味深い会社であります。今の所100%成長をしており、今後も期待できる一方で、仮想通貨関係の規制などで事業がやりずらくなっていることも考慮しなくてはなりません。まずは現在の決済関連事業などの足元の事業の伸びで投資判断をすることが望ましいでしょう。

今回は、つい先日子会社である「pring(プリン)」が、北九州でのキャッシュレス決済促進のための実証実験を開始すると発表し、大幅に続伸をしていたメタップスの事業をみていきたいと思います。

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ご覧のように21日に入ってからtwitterの投資家コミュニティでも話題になっているようでした。

韓国で仮想通貨取引所を開設したりと、国内外の新規事業にますます投資をおこなっているメタップスの事業を、今回はすこし掘り下げて見ていきたいと思います。

会社概要

まずはざっくり会社の概要を見てみます。

銘柄コード: 8058
HP: http://metaps.com/ja/
業種: サービス業
代表者名: 佐藤 航陽
設立年度: 2007年9月3日
時価総額: 337億円
市場: マザーズ
従業員数(単独): 38人
従業員数(連結): 246人
特色: データ分析やアプリ収益化支援、EC業者向けネット決済が柱。17年8月期からIFRS適用

mission

会社としては下記をミッションとして掲げています。

テクノロジーでお金と経済のあり方を変える

ネットの普及により時間や空間といった眼に見えない価値もデータとして認識できるようになり、人工知能や仮想通貨といった新たな技術の誕生により貨幣経済のあり方も大きく変わろうとしています。私たちはこれらのテクノロジーを駆使して新しい経済を作ることを使命としています。
[引用]: メタップスHPより

社長の佐藤さんは、すこし前に話題になっていた『お金2.0 』の著者としても有名です。この本はとてもおすすめなので是非読んでみてください。

財務分析

財務を見ていきたいと思います。

2018年3Qまでの累計の売上は前年同期比+66.6%の167億円で、営業利益は前年同期比-86.8%の7300万円となっています。

ファイナンス事業の拡大で、売上は大幅に成長しているものの、新規事業や仮想通貨関連事業への投資によって営業利益は大幅に減少しているようです。

このように国内外での新規事業投資が多いことから、営業利益は下がりやすい傾向にはあるものの、特にファイナンス事業はポジティブな提携発表もおおく、問題はさほどないと思われます。

事業内容

いよいよ事業の内容をみていきます。
メタップスの事業戦略は、データを軸とした経済圏「データノミクス」の構築です。その上で下記の3つの事業をおこなっています。

  1. ファイナンス
  2. マーケティング
  3. コンシューマ

ファイナンス

オンライン決済

インターネット上でのクレジットカード決済や実店舗でのクレジットカード端末機を使った決済、コンビニ決済、電子マネー決済といったあらゆる決済ソリューションを業種にかかわらず提供しています。

  • SPIKE
    SPIKEはネットショップ運営に必要なオンライン決済の機能を提供しています。クレジットカード決済機能に加えて、ショップ管理や複数商品購入、送料の設定など簡単にネットショップを作ることを可能にしています。

  • メタップスペイメント
    クレジットカード決済、コンビニ決済などを手がけています。

ビックデータ融資

お金を借りたい人とお金を貸したい金融機関をマッチングする融資プラットフォームを展開しています。オンライン上での膨大なデータを活用して独自の与信を作り、個人の信用力の強化を目指します。

  • LENDIA LENDIAは、似たようなユーザーから最適なローンを提案、提供するサービスです。

メタップスの事業の大半はこれらファイナンス事業が占めています。

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引用元: 決算説明資料

また、みずほ銀行との連携による決済ウォレットアプリ事業 (新たな決済サービスの提供を目的とする 資本・業務提携契約の締結について〜ビッグデータを活用した決済ウォレットアプリの提供に向けた取り組み〜 )なども開始しています。

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引用元: メタップスHP

こちらについては8月20日にメタップス子会社の「pring(プリン)」が、北九州でのQR決済の実証実験を開始することも発表しており、国内でのキャッシュレス決済の激しい争いに一石を投じる存在として期待されています。

また、韓国でICOを行なったりと、韓国における存在感をましています。なお、ICOで調達したイーサリアムの価格が5倍になったことで含み益を出していますが、こちらは無形資産としているため将来の収益に入ることになります。

マーケティング

データソリューション、アドソリューションなどを提供しています。

コンシューマ

コンシューマ向けのサービスとして、タイムバンクを提供しています。ちなみに他にも民泊事業なども展開しているようです。

タイムバンクは「時間」を売買できる取引所です。ユーザーは、専門家の発行する時間を購入、使用、売却、保有することができ、専門家は隙間時間を収益に変えることができます。「時間市場」の創出を通じて経済と時間の再発明を目指します。
引用元: メタップスHPより

事業戦略

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データを中心とした経済圏というテーマで事業を進めているようです。タイムバンクなどトークンエコノミーを実装しており、今後そうした仮想通貨系のサービスを提供していくことが予想できます。

なお、ブロックチェーン技術というよりは仮想通貨(ユーティリティトークン)としての構想を主軸にしているようです。特に昨年末タイムバンクをテックビューロのCOMSAでICOすることを検討しており、トークン化をめざしていました。(規制によって遅れているようです。なお2018年4月現在日本では規制を厳しくする方針で金融庁が動いているため、今後ICOは簡単なものではなくなるでしょう。)

ブロックチェーン界隈の事業はまだまだ発展途上であり、ICO規制もあってストップしている印象を受けます。

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引用元: Apple Store, タイムバンク

まとめ

海外での事業展開が活発なメタップスは、今後さらにブロックチェーン技術やトークンエコノミーにおいて第一線をいく可能性がありそうですね。

実際に、タイムバンクなどの革新的な概念のサービスを展開しており、非常に興味深い会社であります。

営業利益にブレはあるものの、売上ベースでは堅調に成長しており、今後も期待できる一方で、仮想通貨関係の規制などで事業がやりずらくなってくることも考慮しなくてはなりません。まずは現在の決済関連事業などの足元の事業(特にファイナンス事業)の伸びで投資判断をすることが望ましいでしょう。

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