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【スズキ(7269)】際立つ好調決算から一転!排ガス検査不正で売りが加速しているスズキの事業内容

スズキの2019年度1Qの決算をみてみました。売上や利益のいずれも過去最高を更新し、株価もそれらを好感した買いが入っていましたが、排ガス検査の不正などで9日になって大きく下落しています。

スズキの2019年度1Qの連結決算が発表されました。
売上や利益のいずれも過去最高を更新し、株価もそれを好感した買いが入っていましたが、9日になって大きく下落しています。その理由を掘り下げたいと思います。

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9日の下落については、下図の通りtwitterでも大きく話題になっていますね。

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売上、営業利益ともに過去最高を更新

1Qの売上は9875億円でYoY+13.6%で成長、営業利益は1165億円でYoY+36.9%と、どちらも過去最高の数字を記録しています。国内の四輪車販売と、海外での四・二輪車の販売増がおもな要因のようです。

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また営業利益率が11.8%と、ここ2四半期連続でもっとも高い数字となっています。
これに要因については、トランプ米政権による鉄鋼とアルミニウムへの追加関税によって原材料費は上昇している一方、スズキは2012年にアメリカから撤退をしており、その影響が最小限ですんでいるということが考えられます。

新車販売の好調と新興国での販売増

スズキのビジネスについて、すこし詳しく見てみます。

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引用元: 決算説明資料

売上全体の90%以上は四輪自動車によるもので、海外の売上が約70%となっています。
国内の売上は、昨年度に投入した「スペーシア」「クロスビー」の販売が好調だったことで、前期比+11.6%で成長しています。

また海外はアジア、次いで欧州が主戦場で、中でもインドがメインの市場となっています。
今期はとくにインドでの四輪車・二輪車の販売増(販売台数は過去最高)を中心に、海外の売上は前期比+15.8%の伸びをみせており、その好調ぶりがうかがえますね。

タイへの「スイフト」投入や、ミャンマーでも工場を新設しており、アジアの新興国での生産・販売も今後拡大が見込まれています。

排ガス検査不正が発覚

国土交通省は9日、新車の排ガスや燃費データ測定でスズキに不正があったことを発表しました。ちなみにスズキ以外にもマツダ、ヤマハも合わせて不適切な検査の事例が指摘されています。17年には日産とスバルでも同様の検査においてデータ書き換えなどの不正がありました。

詳細は9日に記者会見をひらいて概要を説明する予定とのことだが、すでにネガティブな売りの引き金を引いてしまっている状況です。

まとめ

好決算のうえに、米国での貿易摩擦の直接的な影響がないことから好感されていたスズキですが、思わぬ形で株価にダメージを食らうこととなりました。
ただし、ビジネスとしてはかなり堅調な成長を遂げています。今後も自動車各社の海外でのマーケットシェア争いに注目していきたいですね。

スズキの企業ページはこちらから

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